ミズキユウタ30歳による、映画や音楽やお笑い芸人やその他イロイロについて思ったことと&何気ない日常を綴るブログです。


by hotel_rwanda
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男の花道 清原和博引退試合@京セラドーム大阪

e0011583_056043.jpg 「甲子園は清原のためにあるのか」という伝説の実況が流れていた当時、自分は6歳だったはずだ。‘甲子園の清原’をテレビで見た記憶は無い。でも小学校に入学し、気がついたら清原のファンになっていた。理由は分からない。西武ライオンズのファンクラブに入会して、しょっちゅう試合を見に行った。数年後、自分も清原に、プロ野球選手に憧れて、野球を始めた。
 更に数年後、野球選手になるような才能が自分には無いことを悟った。が、‘清原熱’は更に高まり、清原の成績を1球ごとに大学ノートに記入して、新聞記事のスクラップを始めた。
 更に更に数年後、清原はライオンズからジャイアンツの選手になった。自分も大学生になった。かつて野球選手が夢だったなんて、その事実自体がユメのようになって、今度は映画監督に憧れるようになった。それでもやっぱり清原が好きで、学生時代を過ごしたボロアパートの壁はスポーツ報知の一面を飾る清原の姿で埋め尽くされた。
更に更に更に数年後…(以下省略)。

というわけで、よくもまあ20年近くも同じ一つのことを好きでい続けられたと思う。理由は分からない。でも理由も分からずに好きになることほど強烈なことは無い。

数少ないこのブロクを読んでくれている方々の中で「清原バナシ」にどれだけの人がどれだけのテンションで付き合って頂けるのか分かりません。ので、手短に清原の魅力について書いてみます。意味不明なキーワードはウィキペディアか何かで調べてください。


「エースで4番」の高校時代。「KK伝説」の始まり。桑田と清原を引き裂く「運命のドラフト」、ジャイアンツからの裏切り。西武入団、初安打初ホームラン。新人の年にオールスターでMVP.日本シリーズ、ジャイアンツ戦勝利目前での涙。日本シリーズ、桑田から2打席連続ホームラン。FA宣言、憧れのジャイアンツへ。桑田‘奇跡のカムバック’試合で、清原が巨人移籍後初ホームラン。巨人オーナーからの「いないほうがイイ」発言。ファンからの応援ボイコット。七夕代打復活アーチ。巨人戦力外通告、ふたたびジャイアンツからの裏切り。オリックス入団。代打逆転満塁アーチ。引退表明。出会いから23年、桑田と2人っきりの練習。そして2008年10月1日、「運命のドラフト」と「引退試合」を繋いだ王監督からの花束贈呈。等々。

清原はとにかくドラマチックだった。もしそれが映画だったら「いくら映画だからってハナシがデキすぎやろ」っつうようなことを現実の世界で次々と起こしてきた。映画というよりは漫画の主人公のようだった。

コーチや監督を抜きにすれば、大抵野球選手の現役生活は20年程で終わる。その20年間でこれほどまでに天国(栄光)と地獄(屈辱)の両方を味わった選手はそういない。その振れ幅の大きさは長嶋も王もイチローも及ばない。(彼等には清原が味わった程の屈辱や絶望は無かったと思う。)そしてこれほど「怒り」と「涙」を派手に披露し続けた選手もいなかっただろう。西武時代のロッテ平沼への伝説のバット投げ&飛び蹴り乱闘。阪神藪との死闘。「しばいたいる」発言。ドラフトでの涙に、対巨人日本シリーズでの涙、「大魔神佐々木」の引退登板では佐々木が泣いていないにも関わらず、まだ引退しないバッターボックスの清原が号泣していた。そんな人間臭さこそが清原の最大の魅力だった。

そんなことをアレコレ考えながら、大阪にて清原最後の試合を見届けた。見ているこちらがずっと泣きっぱなしだった。

今シーズン、清原は8月の引退表明後に出場した試合のほとんどで「代打で三振」に終わった。そして現役最終打席も見事な空振り三振だった。

プロ野球選手を夢見ていた小中学生の頃、残念ながら野球センスが無かった自分はレギュラーには手が届かず、たまに試合に出る機会があっても「代打で三振」がお約束だった。清原引退試合で、すっかり記憶の底に封印していたそんなしょうもないことまで思い出してしまった。
そしてまた泣けた。

試合後の引退セレモニーでの清原の挨拶。
ヒロイズムに耽るでもなく、無理に‘ウマイこと’を言うわけでもなく、ただただひたすらシンプルに「感謝」の想いを連ねていく。「タモリの弔辞」と並んで「今年最も心を打った挨拶」なのではないかと思う。

というわけで、1000円のチケットをヤフオク5000円で落札し、大阪への往復交通費が約2万、記念グッズを6000円分くらい買ったので「男の花道 清原和博引退試合」に3万円ほど費やした計算になるが、カネじゃ買えないもんを味わった。そして何かを好きであり続ける、っつうのは素晴らしいことなんだと実感しました。夏休みの思い出、終わり。
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by hotel_rwanda | 2008-10-07 01:02 | DAYS